楽しくなる教え方
過去にとても上手く行った経験があったのでその手法を残しておこうと思う。
私は小学生に対してロボット工作教室のスタッフをやってた時期がある。その時、私が心がけていたことは
自主性を尊重して教える
だ。私は高校生の時、ロボット競技をする部活動に参加していた。自分で考え工夫する。上手くいかない時は何度も作り直す。とても楽しかった。間違いなく青春だった。その時の私と同じ体験を子供たちにもして欲しい。
その一心だった。
だからと言って放置してるわけではない。
分からなくて困ってる子には、
説明書と部品の向きを合わせてあげて、
※向きの合わせ方を教えたな
よく見てみー
とか、ヒントをとにかくだして
あっ分かった!
って子供に言わせる。その後、ボソボソっと高校生の時経験した豆知識を共有する。
時間が遅れて来た場合は、私が部品を押さえてあげて、子供に入れさせたり、同じパーツが複数ある場合は、分かれて分担して作ったりして、決して、私1人で作ったりはしない。なぜって、
ロボットが壊れた時に子供自身で治せるようにするため
とにかくこれに限る。
作り方を教えながら、整備ポイントなどを豆知識として、ボソッと伝える。
子供が喜んで聞いてくれる。
この経験はとても良いものだった。
説明書をよく確認しないで間違ったまま進んでしまい(ほとんどやり直し)絶望し泣いちゃった子供でも有効だった。それでも私は
絶対に作らない。でも時間に間に合わせる。
子供自身は自分の能力を疑っていたが
私は子供の能力を信じて接した。
説明書1ページごとに
ちょっと待ってーーよーく見てー、どこか間違ってないかな?説明書と合ってるか3点確認しようね
って、声をかけることはした。
最初はミスするたびに落ち込んでた子供が
だんだん
あっそうか!いっけねー
って感じで明るくなってったのを今でも忘れない。そして、無事に完成したあの子の笑顔、やり切ったと感じた瞬間だった。
その時、保護者に
いつもこの子そそっかしくて、おかげさまで最後まで完成させることができました。ありがとうございます。
って言われた時嬉しかったなー
まあ、私の班はいつも時間ギリギリになってしまい、練習する時間があまり取れなくて周りの評価はあまり良くなかったけど、
でも、受講した生徒の中にはリピーターもいたし、子供だけでなく、保護者にもとても感謝されてたし、生徒からの評判は良かったと思う。
今振り返ると、赤点常連者の後輩にも全く同じアプローチをして教えてた。
その人のわかるレベルまで噛み砕いてあげて
自分で気がつきさせる。自分の体験と照らし合わさせる。
そんなやり方で教えてたら最初は
そんな回りくどいこといいから、さっさと答えを教えろ
って最初は言われたが
そういうことだったのか、分かりやすかった
とか、言ってくれた。
中には、
勉強面白いっすね
と言ってくれる人もいた。
この
自主性を尊重して教える
は、きっといろんなところで役に立つと思う。私はこの経験を忘れずに大切にしたいと思う。
0コメント